2010年 西岡義弘 陶展のご案内

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2010年1月27日水曜日

玄関工房

2月10日からの陶展に向けて、作品作りが佳境に入っています。
いつも展示会の前は、夜と昼がぐっちゃぐちゃになる連れ合い。
睡眠も細切れで、お布団に入らず仮眠で済ます日も増えてきます。

連れ合いの仕事場は、家の玄関です。
賃貸の家はとても狭いのに、玄関だけが結構広くて
そこに電動ロクロと仕事机と、スチールの棚を2つ置いて
仕事をしています。
ドアを隔ててもうひとつ奥に、洗濯機と窯の部屋があります。

会社に行っている私が家に戻って玄関の戸を開けると
作業工程の時々に、いろんな風景が目に飛び込んできます。
朝・昼・夕方と風景が変わる時もあります。

桟板(さんいた)という細長い板の上に、陶土でできた物が
並び始める時があります。
ロクロ成型をするところを飛ばしてそれだけ見ると
まるで板から芽が出て生えてきたみたいです。

上の方は綺麗な形のお湯呑みだったり杯だったりするのですが
下の方はまだ形づくられていないまま板に載せられているので
若干いろんな方向を向いているところも愛らしい感じがします。

この後、鉋を使って形を作る「削り」という作業をするので
適当な硬さまで乾燥させるため、高いところに板ごと置かれます。
陶器屋さんは、様々な段階で桟板に品物を乗せて並べて
置かなければならないので、その板を置く専用のスペースが必要です。

そのスペースはなんというの?と聞いてみたのですが
「桟板を挿(さ)すところ・・・かな?」との答え。
名前は特にないようです。本当にないのかな。不思議ですねえ。
うちでは、窯の上に金属の棒を2本渡して、そのスペースを作っています。
窯焚きが終わった後、余熱を利用して洗濯物を乾かすのに
物干し竿の代わりにも使えて大変便利です。

素焼きが終わると、土間に新聞紙が敷き詰められる日があります。
連れ合いは新聞紙の真ん中で、大きなたらいに入った
たこ焼きの生地みたいな白いドロ~ンとした液体を
大きな柄杓でごっとんごっとん混ぜています。
「釉(くすり)掛け」という作業なのだそうです。
たまに、そこら辺に置き忘れられた靴にも釉掛けされていたりします。
昨年のこと、いつものように家に帰ってきたら
素焼き前の、見慣れた形の一輪挿の肩のところに
陶土でできた小鳥が止まっていました。
口の広い花生の縁にも水辺に降り立った風情の小鳥がいます。

つい寄っていって、あれこれ見たりしゃべったり。
「これが可愛い」とか、「こっちはなんか変」とかバッグも置かずに何分か。
こうやって、いつも仕事の邪魔ばかりしています。

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