2010年 西岡義弘 陶展のご案内

陶展の年間予定はこちらをご覧ください
※10月六々堂陶展日程変更になりました(3/5)

★新着★ 2月10日(水)~15日(月)陶展 大津西武のお知らせはこちらをご覧ください

★新着★ 大津西武陶展搬入の様子はこちらをご覧ください

★お礼★ お蔭さまで大津西武陶展、無事に終了いたしました。お越しくださった皆様、お気遣いくださった皆様、本当にありがとうございました(2/15)
      

2010年1月24日日曜日

ダンス試験


祝日以外は日曜日だけが、週一回の貴重なお休みです。
きょうはその日曜日。ことさら長閑によい日和。
昨日に引き続き朝からマンガ三昧。合間に洗濯など。

午後から、社交ダンスを教えていただいている先生のお車で
別のお教室の先生のところにお邪魔しました。
今年の6月、社交ダンスの教師試験を受けることにしたので
そのお話を伺うためです。

社交ダンスを習い始めて、15年ほどになります。
運動神経のない、週1回しかお稽古に行かない私でも
これだけ続けていると、こんな話が舞い込んで来るのか・・・と
不思議な気がします。

昔からフィギュアスケート、特にアイスダンスを観るのが大好きだったのが
そもそもの理由だったかも知れません。
シンクロナイズドスイミングも新体操も、まだ殆ど目にすることの
ない時代でした。
音楽に合わせて演技する映像をテレビで見る機会と言えば
オリンピックの体操競技かフィギュアスケート、もしくはバレエしか
なかったのではないでしょうか。

その中で、生意気にも子供心に「音楽を表現してる~」と思ったのが
バレエとアイスダンスで、ず~っと憧れでした。
しかし、どちらも自分がやることのできる物と思ったことはなかったです。
スケートには学生の時2度行きましたが、手すりから離れられずでしたし。
バレエ・・・それこそ夢の世界でした。

大学生の時、好きだった名香智子さんが『PARTNER(パートナー)』という
社交ダンスのマンガを描いておられたので、そういう世界があることを
知ってはいました。でもやっぱりマンガの世界。
しかも、今思えば寮で仲良しだった友人が社交ダンスのサークルに
入っていたのに、当時合唱に夢中だった私は無関心でした。

ちなみにお能のサークルに入っている子もいました!
金沢から来て、「京都に行ったら習いたいと思っていた」と言う彼女を
私は本当に違う世界の人のように感じたものです。
それがこんなにお能とお近づきになるとは・・・これまた不思議です。

役所広司さん主演の映画「Shall we ダンス?」より早かったので
どういうきっかけで、自分が社交ダンスを習おうと思ったのか
実はあまりよく憶えていないのですが
宝塚を観始めたのと時期が近いことを思うと、これが引き金になったのかも。
続ける上では、宝塚は本当に大きなモチベーションになりました。
トップコンビのデュエットダンスが大好きで、いつか宝塚の曲で
社交ダンスを踊れたらいいな~という野望がありますし。

とにかく、バス1本で行けるところにお稽古場があって
時間も都合がつくお教室が見つかり、個人レッスンを受けることに
しました。今習っている先生の先生に当る方で、男性です。
先生が手取り足取り、優しく頭をなでなでしながら教えてくれる・・・と
なんとなく思っていた私の幻想は、初回だけしか保ちませんでした。
先生から「そうです」とか「よくなった」という言葉がいただけることは決してなく
レッスンが終わるといつも半泣きで、毎週のお稽古日は重い気分でした。
つくづく、自分は運動ができないな~と思い知らされたものです。
それは、今でも同じですが。

習い始めて3年ほどたった時、先生が
「教室主催のパーティがあるからデモに出てみないか」と生徒におっしゃったのです。
デモとはデモンストレーションの略で、演技発表というような意味に使う
社交ダンス独特の言葉です。
1組だけで1曲踊ることをソロといいます。私はワルツをソロで踊ることになりました。
「パートナー」という言葉は、一般的にはカップルのお互いに対して使われることが多いですが
社交ダンスでは、ペアの男性をリーダー、女性をパートナーと言い分ける、と
マンガで覚えました。私のリーダーは、もちろん先生です。

先生が「この子には無理」と思っておられたためだと思いますが
この時まで、私はシャドウダンスをしたことがなかったのです。
シャドウダンスとは、足型に従って相手なしで踊ることです。
いつも先生が手をとってくださり、支え、運んでくださっていたので
自分の身体を自分で運んで方向を変えたり回転したりすることが
これほど大変だというのを、初めて知りました。
でも、それがほんの少しでもできるようになった時の喜びもまた・・・。

本来の社交ダンスの動きなどまったくできるはずもなく
ただただ、なんとか足型を真似てフロアーを「移動」できるようになったのは
本番の直前でした。
その頃、レッスンの時間帯が近く、よくお稽古をご覧になっていた
お教室の先輩が私に「もっとニッコリして踊ったらいいよ」と助言してくださったのです。
「ワルツは、笑顔で踊るものなのよ。その表情もダンスの一部よ」と。

そうなんや~、と思った私は、今までテレビで見たアイスダンスや
宝塚の舞台の笑顔を思い浮かべ、成り切って踊ってみました。
すると楽しい!のです。こっちの方がずっと。
その先輩は先生のアシスタントのような立場でおられたのですが
会心の面持ちで「そう!そのほうがずっといいわ~」と言ってくださいました。

この時の先輩が、私の今の先生です。
この方に巡り合ったお蔭で、私はずっと社交ダンスを続けています。
そのご縁が広がって、様々な方が助力を申し出てくださり
試験を受けるように後押ししてくださいました。
こんなご好意を受けていいのだろうか、と思うようなことが
生きているとあるものなのですねえ。
なんとか、皆さんのお気持ちを無駄にしないよう
6月まで頑張りたいと思います。


0 件のコメント:

コメントを投稿

フォロワー